NIHON LOREAL


社会の持続的発展のために ロレアル - ユネスコ女性科学者 日本奨励賞

2018年度 授賞式

2018年度「ロレアル - ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」の授賞式が7月18日にフランス大使公邸にて開催されました。

物質科学分野の受賞者には、早稲田大学 先進理工学研究科 電気・情報生命専攻 黒田 千愛さん、東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 茂垣 里奈さんが受賞しました。生命科学分野では、名古屋大学 遺伝子実験施設 助教 野元 美佳さん、京都大学大学院 医学研究科 法医学講座 森本 千恵さんが選ばれました。4名それぞれに奨学金100万円が授与されました。創設13年目を迎え、これまでに51名の将来有望な若手女性科学者を表彰しています。

「日本特別賞」は、認定NPO法人フローレンス 代表理事 駒崎 弘樹さんに贈られました。

駒崎 弘樹さんは、ソーシャルビジネス業界においていち早く日本初の「共済型・訪問型」の病児保育サービスの導入をはじめ、待機児童問題解決のため「おうち保育園」を展開し小規模認可保育所の政策化、日本初の医療的ケア児対応保育園の開園など、さまざまな環境下にいる女性が活躍できるよう先駆的な取り組みを数多く推進されているソーシャルイノベーションビジネスモデルの功績を高く評価しました。また、メディアや講演、書籍など幅広い媒体を通じた積極的な発信力と政策への働きかけにおける多大な影響力と実績が挙げられました。

新しい取り組み「女性科学者を応援する男性リーダーとして」

ロレアルグループ本社が推進する「ロレアル-ユネスコ女性科学賞」が創設20周年を迎えた今、男女差別撤廃を積極的に推進する新たな取り組みとして「女性科学者を応援する男性リーダーとして」を発表しました。同賞が創設された1998年に比べ、世界的に科学研究や専門職分野に進む女性の数は12%増大しましたが、現在、研究者に占める女性の比率はわずか28%にとどまり、科学分野のノーベル賞受賞者のうち女性はわずか3%に過ぎません。日本においては、研究者全体に占める女性の割合は15.3%となり、過去最高を更新していますが、主要国と比較し、依然最下位となっています。同コミットメントを通じて、科学界において指導的地位に就いている男性リーダーと協働しながら、女性科学者が直面するさまざまな課題に応え、科学界で活躍する機会がこれまで以上に広がるよう、持続的変革を目指します。

受賞者プロフィール

物質科学

  • 茂垣 里奈もがき・りな

    所属大学
    東京大学大学院 工学系研究科 化学生命工学専攻 相田研究室
    (日本学術振興会特別研究員 DC1)
    研究分野
    超分子化学・ケミカルバイオロジー
    研究内容
    生体分子の働きを光で制御する“接着性”分子ツールの開発
    社会的意義
    生体分子の機能を光で遠隔制御するための分子ツールを開発し、副作用のない癌治療など、次世代医療技術の発展に貢献

  • 黒田 千愛くろだ・ちあき

    所属大学
    早稲田大学 先進理工学研究科 電気・情報生命専攻 大木研究室
    日本学術振興会特別研究員(DC1)
    研究分野
    誘電体材料
    研究内容
    誘電体材料を応用した光センシング技術を開発
    社会的意義
    簡単に操作できる高感度なバイオセンサーのための、光センシング技術の実現に貢献

生命科学

  • 森本 千恵もりもと・ちえ

    所属大学
    京都大学大学院 医学研究科 法医学講座
    (日本学術振興会特別研究員 DC2)
    研究分野
    法医遺伝学
    研究内容
    「またいとこ」までわかる血縁鑑定法の開発
    社会的意義
    DNA配列上の一塩基多型を網羅的に調べることで、高精度な血縁鑑定法の実現に貢献

  • 野元 美佳のもと・みか

    所属大学
    2018年4月~ 名古屋大学 遺伝子実験施設 助教
    出身大学
    名古屋大学大学院 理学研究科 生命理学専攻 植物分子シグナル学研究室
    (日本学術振興会特別研究員 DC1)
    研究分野
    植物免疫
    研究内容
    試験管内で人工的にタンパク質を合成するシステムの開発と本法を用いた植物免疫応答の解析 
    社会的意義
    植物免疫応答の仕組みを明らかにし、病原菌や昆虫による被害を軽減する植物の作出に貢献

特別賞

  • 駒崎 弘樹こまざき・ひろき

    認定NPO法人フローレンス代表理事
    主な活動実績
    • 2010年待機児童問題に応え、空き住戸を使った「おうち保育園」事業を開始。同モデルが2015年に「小規模認可保育所」として、政府の子ども子育て新制度として制度化される
    • 2016年「特別養子縁組」事業に参入し、政府への働きかけにより2016年12月特別養子縁組あっせん法案成立
    • 障害児の母親の常勤雇用率は5%という社会的課題に応え、障害児保育園事業を立ち上げ、同保育園を利用する母親の常勤雇用率が88%となる
    • 37.5℃以上の熱を出した子どもを保育園に預けることができないという社会的課題に応え、2005年に日本初の病児保育事業を開始。業界最多の保育実績を誇る
    • 行政と共同のビジネスモデル: 2017年渋谷区初の病児保育室を開設。同年、子どもの貧困問題に応え、文京区と5非営利団体共同で子ども宅食事業をスタート

ロレアル - ユネスコ女性科学者 日本奨励賞 過去の授賞式

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