環境への取り組み

ロレアルは、創立当初より、事業の成長だけではなく
責任ある企業市民として、環境や社会の持続的発展のために多様な価値を創出していくことを目指しています。

処方の環境負荷を低減

2020年までに、100%のロレアル製品の環境及び社会に与える影響、主に製品処方の環境負荷を低減することによって改善します。

製品処方の生物分解性とウォーターフットプリントを向上

ロレアルは長年に渡り、製品が環境に与える影響を測る、ライフサイクル評価を行っています。水、特に消費者が製品を使用する時に排出される水が、主に環境に影響している事を確認しています。
そのため、ロレアルは製品による環境への影響の改善に、2つの方法で重点的に取り組んでいます。

  • 処方の生物分解性
  • 製品が水環境に与える影響を示す、ウォーターフットプリント*を低減

*ウォーターフットプリントとは製品のライフサイクル全体に亘って必要とされる水の総量を指す。

ロレアルは製造するすべての製品 ヘアケア製品、スタイリング製品、ヘアカラー製品、ボディケア製品、スキンケア製品、デオドラント製品、日焼け止め、メーキャップ製品、香水などを消費者に提供する製品効果に基づき分類しています。143の製品カテゴリーについて、4万以上の処方を精査し、ロレアルは、消費者に提供する製品効果を維持しつつ、環境に及ぼす影響を改善するエコデザインツールを作り出し、すべての製品処方チームによって使用されています。

2017年に発売した新製品の中でも、ロレアルグループの多様なブランド製品には、生物分解性の水準が98%を超える処方を特徴にしているものがあります。
例えば、ロレアル パリのスムーズシュガークリーニングスクラブ、イヴ・サンローランのイルミネートクレンザー、ガルニエのナリッシング バナナ ヘア フードフラクティスマスク、ヴィシーのヘアケア リクリエイティングコンサントレイトなどが含まれています。また、日本の活動については、弊社発行サステナビリティレポート(P5-6)をご覧下さい。

全般的に、ロレアルは2016年に発売したシャンプーの平均生物分解性を91%まで、2015年には84%だったシャワージェルの平均生物分解性を87%まで向上させました。


認識された結果

製造レベルで達成された水消費の削減と、これらの製品処方のフットプリントが向上したことで、ロレアルは2017年持続可能な水管理の企業業績において最高レベルのCDP Aスコアを2年連続で獲得することができました。

生物多様性への配慮

2020年までに、100%のロレアル製品の環境及び社会に与える影響を改善します。このために、ロレアルは持続的に調達可能で、地球に優しい化学に基づいた、再生可能な原材料の使用を促進します。

再生可能な原材料の使用を優先

ロレアルの原材料の59%(容量)は主に再生可能な植物由来です。ロレアルは100カ国の約360種の植物からとれる、およそ1,600の原材料を使用しています。2017年に発売された製品の中には98%以上の再生可能な原材料からできているものもあります。

ロレアルは以下の原料を使用することを推進しています。

  • 持続的に調達できる
  • 地球に優しい、すなわち有機溶剤、エネルギー消費、化学合成段階を最小限にした過程で製造する

2017年にはロレアルによって使用された原材料の容量の25%は上記の原則に基づいて調達されました。

持続可能な調達の推進

レインフォレストアライアンスのサポートにより、2017年、ロレアルは再生可能な原材料の持続的調達を強化しました。このアプローチは、以下の4原則に基づいています。

  • 原料のトレーサビリティを保証する。すなわち、植物の由来や生産された国が明らかであること
  • 各々のサプライヤーとその原材料について社会、環境問題を評価する

次の基準に従っているかどうか検証する:

  • - 労働条件は全サプライチェーンで国際労働機関に定められた人権に従い、適切で安全でなければならない
  • - 機会均等や生産者間のゼロ差別を確認、そして女性の権利拡大を推奨する
  • - 作物を作り、収穫することが生産者の生活の向上に貢献し、名古屋議定書の原則に沿って、生物多様性への伝統的な知識を大切にしなければならない
  • - 栽培や収穫活動は、生物多様性、特に森林を保護しなければならない
  • - 持続できる低炭素農作業を行わなければならない
  • - この全工程を独立した第3者機関による認証を受けなければならない

タイ 土壌を再生するため水田に木を植える

ロレアルは有機農業に従事する公正貿易認定証を持つ協同組合と連携することを選択し、タイでも農業従事者がもっとも貧しい北西部のイサーン地方の米ぬか油を調達しています。
ピュールプロジェクト*と提携する森林農業プログラムは、コメを生産する地域に木を植えて、土壌を肥やし、生物多様性を高め、貯水力を改善します。
2017年には67.168本の木が植えられ、2015年からトータル138,000本になりました。
農園は8,843トンの二酸化炭素換算を貯留し、ロレアルの炭素収支の抱負に貢献しています。

* ピュールプロジェクト(PUR Project):恵まれない人々の生活を支援し、絶滅危惧種や生態系の保全と再生を促進することを目的として活動している団体

パッケージの最適化

2020年までには、ロレアル製品の環境及び社会に与える影響は100%改善します。これにはパッケージの最適化が不可欠です。

2007年以来、ロレアルは3R*として知られている3本の柱に基づいた責任ある包装容器に関する方針を打ち立てています。ロレアルは完成品のパッケージや輸送時に使われる梱包材に、製品デザインに先立って、地球規模の系統的エコ設計を行っています。2015年にロレアルは店頭広告材料にもこの製造過程を広げました。パッケージの環境プロフィールも系統的に評価して、改善の機会を見い出しています。

* Respect for the environment, Reduce and Replace / 環境の尊重、削減、置き換え

環境への配慮

ロレアルは生物多様性が保護され、責任をもって管理された森林から生産された材料のみを紙、ボール紙、木質繊維を用いたパッケージに使用するという目標を設定しています。2017年には製品に使われる97%の紙、製品の箱に使われる100%の段ボール、店頭広告資材に使われる紙や段ボールの89%がFSC*またはPEFC**によって認証されたものです。ロレアルはまた2018年1月1日までに、塩化ビニールを含む完成品を生産しないようにすると約束しました。これまでに塩化ビニールの使用はロレアル(最近傘下に入ったブランドを除いて)によって使用されるプラスチックの0.007%にしか過ぎません。

* FSC: Forest Stewardship Council
** PEFC: Programme for the Endorsement of Forest Certification

FSC,PEFC資源の使用を削減し、最大限に活用する

少ない資源でパッケージの最適サイズと重量を最適化することは、環境に与える影響を低減するもう一つの方法です。ロレアルは2008年から2017年の終わりまでに、サプライヤーの協力による資源の削減と軽量化で、5,092トンのパッケージ材料を削減しました。ロレアルはまた製品容量の大型化やレフィルなどを推進することにより、資源の消費を軽減する努力をしています。

材料をより持続可能なものに替える

ロレアルはあらゆる機会をとらえて、従来の原料を、リサイクルや再生可能な(リサイクル又は生物起源)資源に由来する材料に替えています。2017年には、グループは未加工の材料を7,294トンのリサイクル材料(PCR)と替えています。2016年に比べ10%増加しています。前年比33%増加を伴うこの改善は、パッケージのプラスチック部品を再生材に統一したことに起因しています。例えばキールズ、レッドケン、ピュアロジーブランドのシャンプーはすべて100%リサイクルプラスチックで作られた250mlのボトルにつめられ、2017年に発売されました。
プラスチックリサイクルという革新的な解決策を開発する為に、2017年にロレアルは生物学的リサイクリングを産業化するコンソーシアムをCarbiosと提携して、組織しています。

レフィルへの取組み

高級感と環境保全をどう結びつけますか?ロレアルの主な取組みのひとつは、製品の環境への影響を少なくし、消費者にも高い品質を保証する詰め替えシステムを生み出すことです。ランコムによって2017年に開発されたスキンケアの主力製品アプソリュ ソフトクリームに使われる瓶はこの取組みの象徴です。この50mlの光沢のある容器は魅力的で、環境への配慮がなされています。
エレガントでしかも詰め替え可能なのです。その重さも39%軽量化されています。この詰め替え可能なランコムの容器に入った製品と2個のリフィルで、従来の製品を3個使う時と比較すると、パッケージに使用されている原材料は重量にして、58%軽量化されました。

森林伐採ゼロの達成

ロレアルは2014年に発表された森林伐採ゼロ方針の一環として、2020年までに森林伐採につながる成分や原材料の製品への使用禁止を決定しました。2007年以来、ロレアルは森林伐採のリスクを伴う原材料に対して、持続可能な調達プランを実践しています。

パーム油とパーム油由来原料

ロレアルのパーム油購入量は年間400トン未満ですが、パーム油由来原料(果肉由来のオイルや種の抽出物)の購入量は約74,000トンにのぼります。

2010年以来、ロレアルによって調達されるパーム油のすべては、持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)の基準で厳しいSGモデル*の認証を受けたもので、パーム油由来原料に関しても、2012年以来すべてが認証されたものとなっています。
* 複数の認証された農園から得られた認証パーム油からなり、他の非認証パーム油とは混ぜ合わされることなく、認証油だけで最終製造者まで受け渡される認証モデルです。生産農園を一つに特定できませんが、認証農園から生産された原料であることが保証されます

ロレアルはNGOと森林破壊監視ツールを使用し、森林破壊のリスクを評価しています。ロレアルの直接供給元もすべて2016年に設定されて、2017年からは利用できるようになった持続可能なパーム油指針に従って査定されています。

大豆油とその由来原料

ロレアルが2017年に使用した大豆油は年間221トン(世界生産の0.001%未満)、ブラジルから調達され、その92%は認証されたオーガニックまたはIP分別生産*です。ロレアルによって使用される大豆油の関連原料は、主に森林破壊のリスクがないと分類されるゾーンから調達されています。

* 農産物が種子の選定から生産、流通、製造に至るまで、分別管理されていること。非組換え農産物と組換え農産物にも適用されています。

木質繊維をベースにした製品

ロレアルがパッケージに使用する材料の中でも、製品の使用説明書に使われる紙の92%、製品の箱に使われる段ボールの100%は持続可能に管理された(FS*CまたはPEFC**に認証された)森林で生産されています。また店頭の広告資材に使われる紙や段ボールの89%も同じく認証を受けています。ロレアルはまた木材をベースにした材料としてセルロース誘導体やある種の香料成分を使っています。NGOのレインフォレストアライアンス***と共同で行った2017年の調査によれば、ロレアルの主な供給源となっている森林は破壊リスクを除くことができているということです。

* FSC (Forest Stewardship Council)認証:森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられる認証
** PEFC (Programme for the Endorsement of Forest Certification Schemes) 認証:持続可能な森林管理のために策定された国際基準(政府間プロセス基準)に則って実施されている林業に対して与えられる認証
*** 国際的な非営利団体で、生物多様性の保護と人々の持続可能な生活の確保を使命として活動

ロレアルグループの森林破壊を防ぐ願いと成果は広く認められています。2017年に最高レベルのCDP Aスコア*を2年連続で獲得することができました。一方でロレアルの紙、ヤシ油、大豆の主な供給元10社が2017年、CDPが実施するサプライチェーンを対象にした森林開示プロジェクトに参画しました。

* カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP):関投資家が連携し、企業に対して気候変動への戦略や具体的な温室効果ガスの排出量に関する公表を求めるプロジェクト。気候変動、水、森林の全体の分野における取り組みに関する質問書への企業の回答結果を分析、スコアリング。2017年3分野において最高評価のAを獲得したのはロレアルともう1社でした。

インドネシア 環境保全のための泥炭の復旧と地域生産者の支援

2017年にロレアルは、パーム油とその由来原料のサプライヤーとインドネシアのボルネオで4年計画の泥炭復旧プロジェクトに着手しました。長年インドネシアの泥炭地は農地に替えるため、不法に排水が行われ、泥炭が燃やされてきました。この事態は2つの重要な結果をもたらしています。すなわち膨大な温室効果ガスの放出と、乾季の大規模な火災です。これらの問題を解決するため、このプロジェクトは地元のコミュニティの田畑で持続可能な農業の実践訓練を計画しています。この取り組みはまた地元の生物多様性を再生するため、2,000ヘクタールの土地を再び湿潤化することも目的にしています。2017年には31,700トン以上の二酸化炭素相当の温室効果ガスの放出を防ぐことに貢献しました。

        
PAGE TOP